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イクメン

イクメンってさあ、イケメンと字面が似てるじゃん?」

「うん、似てるね」

「でしょ? だから、何かイクメンとイケメンが頭の中で混じり合って、イクメンって聞くと『育児をするカッコイイ男の人』だと思っちゃうわけ」

「たしかに! 雰囲気的に若いパパだし、あたしも知らず知らずのうちに、イクメンに『カッコイイ』って要素を付け足してたかも!」

「でしょでしょ? そうでしょ? だから・・・、なんだよね」

「だから、ね。うん、わかった。たしかに、だったらあれはないわ」

 

 喫茶店で興奮しながら話す若い女性二人組。

 その窓越しの視線の先には、お世辞にもイケメンとは言えない男性が、抱っこひもで赤ん坊をあやしていた。

 

【1分で読める超短編小説集】(山野ねこ) - カクヨム