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人類が木星に着いた日

「だからね、木星はガスを主成分とする惑星であって、着くとか着かないとか、そういう話にはならないわけ、わかる? だから、もうそう聞いた瞬間、こっちは『木星に移住とかwww』ってなってるわけですよ。『ガスに移住ってどうすんのwww』みたいな。

 ってか、これ絶対君みたいな文系がつくったやつでしょ? いやいや、オレみたいな理系は絶対しないって。もうわかってるもん、無理だって。

 お、よく知ってるね? 探査機は行ったよ? けど、近くで撮影しただけで、木星の大気圏を抜けて核に着いた、なんてないわけ。

 まあ、たしかに普通は知らないんじゃない? でも、みんなが知らないから知らないって理論はちょっと子供っぽ過ぎるっていうか、知的好奇心がなさすぎるっていうか、あ、別に君のことじゃないけどさあ――――」

 

 スイッチが入るとしゃべり続ける理系くんこと、玉島くんの隣で相づちを打ちながら、私は「よくもたまたま手に取ったB級映画のタイトルでこんなにしゃべり続けられるもんだ」と少々感心していた。

 そして、そのおしゃべりのおかげで興味が湧いた、「人類が木星に着いた日」のブルーレイを借るため、レジへと足を向けた。

 

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タイトル「人類が木星に着いた日」は中の人の友人さんからリクエストいただきました。ありがとうございます。引き続きタイトル案を募集中です